【新卒採用リクルーターの役割】

新卒採用で学生の心を掴めるリクルーターとは?

 

多くの「リクルーター養成講座」ではリクルーターは企業のスポークスマンであれ、と訴えています。

 

しかし私はリクルーターは学生の話を聴くことが最も大切で自分が言いたいことだけ言っているようでは学生の心など掴めるはずがないと思うのです。


社長が知っておきたいリクルーター養成講座の誤り

 

新卒採用の複雑化で企業もあの手この手を駆使して自社にマッチした人材を必死で確保する時代になりました。

 

そのひとつの手段としてリクルーターの活用が言われています。

 

人事・採用担当者向けのセミナーでは「リクルーター養成講座」も多く開催されています。

 

 実は私も同じようなタイトルのセミナーに登壇経験があるのですが

 

一般的な「リクルーター養成講座」を拝見していると違和感を感じる部分があります。

 

それは自社本位の役割だけが伝えられ肝心な学生の視点が抜けているのです。

 

リクルーターという役割は学生と自社とを結び付けることが使命です。

 

本来、学生の視点を多く学ばなくてはなりません。

 

リクルーターが果たすべき役割を以下にまとめてみました。


新卒採用リクルーターが果たすべき役割

①    母集団形成

 

・自社にマッチした学生にリーチすること

 

・担当学生としっかり関係を構築すること

 

 

・学生の経験をしっかり引き出すこと

 

一般的に母集団を形成し自社の選考に勧誘する役割が多いように思います。

 

その場合、若手社員がその役割を担うケースが多く担当となる学生と

 

年齢が違いこともあり関係を作りやすくなります。ただ、友達感覚で接するのではなく

 

担当学生の経験をしっかりと引き出し評価することも求められます。

 

② 選考(就活)支援

 

・自社、他社に関わらず選考(就活)の支援を行う

 

 

・就活スキル(書類、面接、プレゼン、業界研究)のサポートをする

 

担当学生の就活支援を行うことで関係を深く築くきっかけになります。

 

多くの学生は「損得なく自分のために親身になってくれる姿勢」を評価します。

 

ですから自社の選考サポートだけでなく担当学生の就職活動全般をサポートする

 

姿勢が求められます。「どんなことでもいいからいつでも相談して」などと

 

伝えておくと効果があります。

 

③ 自社アピール

 

・自社の特徴を伝える(過去、現在、未来)

 

・業界内の位置づけ

 

 

・福利厚生、職場内環境

 

関係をしっかり築き、学生の信頼を得られて来たら折に触れて自社のアピールも

 

忘れてはなりません。自社のウリは何か、業界内ではどんな位置づけで

 

今後どのような方向性に向かっているのか。メリットもデメリットも

 

伝える必要があります。学生は良いことばかりを聴きたいわけではなく

 

企業の本音を聞きたがっているのです。

 

④    内定者フォロー

 

・担当学生の人物評価フィードバック(期待、役割)

 

・会社との接点づくり(懇親会、課題提供など)

 

・入社後の待遇詳細説明

 

 

・就職活動や将来への理解

 

担当学生がめでたく内定したからといって油断はできません。

 

実は複数の会社から内定をもらっていて内定辞退になる可能性は十分あります。

 

また、学生自身が本当に迷っていることも考えられます。

 

本人への期待や評価をしっかりと伝え、懇親会などで接点を増やして安心感を

 

与えましょう。また学生の将来への迷いや意思に共感し理解することも大切です。

 

入社してほしい意思はつたえつつ、本人の気持ちを尊重するようにしましょう。

 


新卒採用リクルーターとは まとめ

 

私は15年以上に渡って学生と面談し就職の支援をしてきました。

 

同時に企業の採用活動のお手伝いも行っています。学生は子供のようで大人です。

 

一人の大人として学生を尊重し彼らの本音を引き出さねばなりません。

 

そしてリクルーターと学生がより深い関係性を築くことがマッチしたい人材を採用し、

 

内定辞退を減らすことにつながるのです。

 

リクルーターが学生一人一人と深い関係性を築くためのスキルを磨くこと。

 

このテーマこそが貴社に利益をもたらす「リクルーターの養成方法」だと思うのです。